Part3 ペルー

また、ハビエルさんは先住民とのファーストコンタクについても話してくれました。先住民と仲良くなるには、即、ハローとはいかず、長ければ一か月はかかるそうです。まず、先住民が住んでいる近くまで行き、そこに鏡、プラスチック製品、針などを置いておく。次に、米、灯油、マッチ、塩などを置いておく。徐々にいろんなものを置いておくことによって、私たちは、あなたたちの味方であるというメッセージを先住民に送るそうです。
ホテルに帰ってからも、なぜかこの話が非常に面白く、もし宇宙人(ET)たちが地球にやってきた場合、僕たちとどう接触するかと考えてしまいました。ハビエルさんのやり方でいくと、善意のあるETであれば、最初は姿を見せず、まず何か贈り物を地球人に与えることになります。
どんな贈り物でしょうか? ETははるばる地球にまでやって来れるのですから、非常に高い文明をもっているはずです。しかし、あまりにも高度な贈り物は、猫に小判で、人類は理解できません。アマゾン先住民にパソコン(PC)を贈るようなものです。置いておくだけではだめです。使い方を説明しなければいけません。したがって、今、人類が使っているものより、ほんの少し進んだものくらいが適切でしょう。ちょうど、先住民に贈る鏡くらいのもの。たしかに手にとるだけで、それが何であるかわかります。しかし、それをつくる技術はもっていない。したがって、PCであっても、音声でメイルが書けるくらいに進化したくらいがPC適当かもしれません。キーボードは不要で、PCに向かってしゃべれば完全な文章がスクリーンにでてくる。しかし、もっと進んでiPODほどの大きさになってしまい、それに向かって、メッセージと相手の姓名を告げれば、文章化されたメッセージが送られるとなると、それができるということがわかるまで、けっこう時間がかかります。下手をすると、わからずじまいになるかもしれません。
ひょっとすると、人類が使い方のわからない高度な贈り物が、わんさと届いているのかもしれません。しかし、いったい、どこに? そして、誰に? しかし、こういう発想は、きわめて地球的です。

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