偶然にも、一つとんでとなりのポスター発表は、2015年、大村智先生、ウイリアム・キャンベル先生と共に、ノーベル生理学・医学賞を受賞された屠 呦呦(と・ゆうゆう)先生の発表です。中国の伝統医学の手法から、マラリアの特効薬を発見された功績によります。屠 教授はすでに引退されていて、会場にはおられず、部下の助教授である沈建英先生が、ポスターの前に立っておられました。(写真の赤い服の女性)。
私は学生さんだろうと思っていたのですが、助教授でした! 沈建英先生はタレジュのオイルに非常に興味をもたれたので一つお分けしました。あとで、自分のラボで、黄色ブドウ球菌に対するタレジュのオイルとストレプトマイシンの効果をシャーレで比較されて、結果を報告して下さいました。何と、タレジュのオイルの方がストレプトマイシンより効果が優れていたのです!