Part3 ペルー

イキトスからタラポトへのフライトは、毎日はありません。本当は、アマゾンロッジにもう一泊したかったのですが、今日、飛ばなければ、明後日になってしまい、どんどん予定がずれて、日本に帰国できなくなってしまいます。そこで、やむなく、タラポトに飛び、2泊することになります。旅行ガイドにはいろいろ名所が書かれていますが、リマやクスコと比べれば、何もないところです。しかし、サチャインチオイル発祥地であるために、タラポトを外すわけにはいきません。

飛行機はStar Peruなる国内線です。ここでも時間は正確で、午後8時42分、予定の8時35分より7分の遅れでタラポトの飛行場に着きます。もう、すっかり暗くなっています。ホテルからの出迎えのリムジンバスが迎えており、それでホテルまで直行です。

リリー・ホテルなる3星クラスのホテルで、1泊100ソーレス(3000円)。ガイドブックにはその名前で載っているのですが、オーナーが変わったのか、リオ・ソルという名前になっていました。イキトスのリアル・ホテルより、かなりましです。中庭にはプールもあります。PCもフロントの横に2台おかれ、E-mailのチェックも無料でできます。まぁ、まぁでしょう。

ところが、部屋に入ると、突然停電。真っ暗。しょせん、ペルーの田舎ホテルと、腹も立ちませんが、これは大いなる誤解でした。ちょうど、この日のこの時間が、「Earth Day」 という、限られた資源を大切にという警告のためのエコタイムだったのです。30分間停電させ、いかに電気というものがありがたいものであるかを知らしめるためのようです。しかし、エレベータの中に入っていたら、たいへんです。

タラポトは”City of Palms “、つまりヤシの町ということで知られています。その名のとおり、やたらとヤシの木が目立ち、ヤシ農園さえ、売りに出されています。最近はナンヨウアブラギという落葉低木も盛んに栽培されています。その木がつける実を精製した油はジャトロファ燃料ともよばれ、バイオディーゼル燃料として使われています。

1782年8月20日、スペイン人の主教マルティネスによって開かれたとなっています。およそ230年前のことです。もっとも、それよりもずっと昔から、先住民が住んでいたはずですが。
ここはハリー・ポッターの中にでてくる架空の球技クィディッチ (Quidditch) のタラポト・トゥリースキーマーの町でもあると書けば、ハリポタのファンは喜ぶかもしれませんね。「イキトス」と言え、「タラポト」と言え、魔法のような響きがあるのは確かです。

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